【前編】メディアで話題の大阪の「ありえへん」町工場を見学→見た目も考え方も新しい次世代型町工場だった

青色が印象的な外観

こんにちは!在宅広報部のOです。桜も散った4月下旬の少し汗ばむくらいの陽気の中、大阪府堺市にある「ありえへん」という町工場、日本ツクリダス株式会社(以下ニッツク)を訪ねました。町工場を訪れるのは人生初の私が、『日経ビジネス』にも掲載されたニッツクの内部を前編・後編の2回に分けてお伝えします!前編である今回は、オフィス部分をご紹介します。

「大阪の町工場」と聞くと、なにを思い浮かべますか?

私の場合「大阪の町工場」のイメージはこんな感じです。
【『ミナミの帝王』の序盤に登場しそう。建物は経年劣化によるサビで迷彩柄。見るからに暗くて営業実態が不明。段ボールや機材で雑然としている。腕サックをつけた年配の作業員がいる。】

しかし、青いペイントが印象的なニッツクの建物。「竹●力はしっくりこないな・・・」と思いながら、脳内イメージを一時保存し、私は社長の案内で早速2階に上がることに。

「町工場」のイメージを覆す“魅せる”にこだわった社内


カフェと紹介されても違和感のない部屋

最近リフォームしたという2階に上がると新築特有の「新しいにおい」がふんわり。建物2階部分はオフィスとしてミーティングルームや応接室も完備されていました。
最初に案内されたのはミーティングルーム。部屋の片面の壁はホワイトボードになり、会議のアイデア出しや情報整理に活躍しているのだとか!また、色があえて統一されていない椅子もイマドキなオフィス。濃紺をアクセントにした内装やスポットライトはカフェのような感じがしませんか?


次にオフィスを案内してもらうことに。オフィスには観葉植物が随所に飾られ、オフィスグリコもあり、数分しか滞在しなかったですが、事務所に居心地の良さも感じました。

そんなオフィス部分は広報部、デザイン部(ここは町工場でしたよね?)そして製造部で構成されていました。驚くべきはパートの事務スタッフ5名を含め全員がデスクトップパソコン&マルチディスプレイを使っていること!三面鏡のようにディスプレイが並べられた向こうにはデイトレーダーではなく課長が座っていました。

私がニッツクを見学する前に想像していた「腕サックをした事務員さん」はどのデスクにもいませんでした。そしてパソコンに向かうスタッフが皆若い!というのもニッツクで働くスタッフは子育て世代のパパママが多いのだとか。こうした子どもを持つスタッフたちが働きやすいよう、時間に融通を利かせられるカルチャーも根付いているそう。そのため「この仕事は○○さんしか分からない。」ということがないようにパートスタッフ含め全員が仕事を共有し、カバーしあえる仕組みをつくっているそうです。


ディスプレイは工場部分を映し出している

働きやすさをつくる仕組みたち

■人を探さなくていい仕組み
オフィスの中央には壁に掛けられた大型ディスプレイ。このディスプレイは1階工場部分を数カ所の角度から映し出していました。「これを見れば、誰がどこにいるか一瞬で分かるでしょう!」と話す社長。
とある会社で私の新入社員時代の苦い記憶が思い出されました。
「○○さんに電話やけど、どこ?!」と保留のまま探し回る間、時間がかかりすぎてお客様に電話を切られたこと。
この仕組みが、あの日、あの時、あの場所にあれば、所在の分からない人を探し回ることもなく、電話の向こうでお客様をお待たせすることもなかっただろう。となんだか悔しい気持ちになりました。

さらに社長がリモコンを操作するとモニターが切り替わり、表れた数字。「ボーナス原資もリアルタイムで可視化しています!」と生々しい社内情報も明け透けに見せる社長。今まで3社勤めてきた私の経験の中では、こんなに見える化が進んでいる会社はなかったのでとても驚きました!

■進捗(しんちょく)状況がすぐに分かる仕組み
製品情報を誰でもすぐにキャッチアップできるようにM:net(エムネット)という生産管理システムを作ったとか!実際に先ほどの大型ディスプレイで概要を見ましたが「ふせん感覚で使いやすそう」ととてもシンプルなレイアウト。この仕組みがあれば誰でもお客様対応もスムーズにできる上、急な欠勤で引継ぎがなくても迷惑をかけないと直感的に感じました。

■モノを探さなくていい仕組み
黄色と青色の重ねられたトレイ。これらは、これからチェックするもの、処理済み、など進捗状況や担当者ごとに仕事管理を行うための仕組み。ここまで紹介したものはデジタルな仕組みでしたが、こうしたアナログな仕組みもありました。「トレイを使って書類を仕訳する仕組みなら比較的お金をかけずに、明日からでも取り入れやすいでしょう」と話す社長。数々の仕組みを惜しみなく提供する姿勢にも驚かされました。ニッツクは一般の方や町工場関係者、いわばライバルも含めて誰でも会社見学歓迎の企業なのです。ニッツクが外部に対してとてもオープンな姿勢の理由については後編で詳しく紹介したいと思います。

前編まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。前編では2階オフィスを紹介しましたが、社内のIT化が進んでいることにとても驚きました。
後編では1階工場部分と社長の想いを紹介します。1階の工場もまさに「ありえへん」様子でした。そんな工場内の写真も撮影したので後編で紹介予定です。こちらも見ていただけると嬉しいです!


投稿者名 広報担当 投稿日時 2021年05月26日 | Permalink